こんにちは。mel(@tarot_mel)です。
今日はタイトルにもありますように、情けないことにフリマアプリで偽物のタロットカードを買ってしまった話をしたいと思います^^;
小さいサイズのカードを求めて・・
私が初めて買ったタロットカードは、ライダーウェイトタロットというタロットカード大手のU.S. Games Systems社製のものです。
2016年にAmazonで購入した正規品です。
これをずっと使ってきたのですが、テーブルが狭いので、どうもカードのシャッフルがしにくいなぁと常々感じていたのです。
それがある日、ポケットサイズという、少し小さめのサイズを使用されている動画を見て、めちゃくちゃ扱いやすそう!欲しい!となったわけです。
早速カードを購入すべく、大手ショッピングサイトをくまなく探したのですが・・
私が持っているスタンダード版よりも小さいのに、なぜかこちらの方が高かったんです^^;
現状、ちょっと扱いづらいというだけで普通に占いはできるので、買い直すのはやっぱり勿体ないかなぁ・・安く買えないかなぁ・・と思い始め、フリマアプリでも探してみることにしました。
これがトラブルの始まりでした><
偽物が届いた!
大手ショッピングサイトで見た値段より1000円以上安く売られているのを見つけ、思わず飛びついてしまいました。
そして数日間かなりワクワクしながら待ち、いよいよ到着!
逸る気持ちで中身を開封してカードを見てみると・・
まずカードの質感が全然違う。
手持ちの正規品と比べるとザラザラ。表面のコーティングもされていません。
極め付けは、カードが順番通りに並んでおらずぐちゃぐちゃの状態だったのです。
カードが順番通りに並んでないというのは、ご自分でもタロットをなさるという方はよく分かると思いますが・・ありえません@@
タロットカードは大アルカナ22枚と小アルカナ56枚で構成されているのですが、小アルカナはスートと呼ばれる、トランプで言うハート・ダイヤ・クラブ・スペードのような4つの種類に分けられています。
そして、トランプで例えるとハートの1~13、クラブの1~13、ダイヤの・・のように、スートごとにそれぞれ番号が振られています。
買ったばかりのトランプだって、最初はスートごとに番号順に並んでいますよね。
これらが新品未開封であるにも関わらず、スートも番号も全てぐちゃぐちゃな状態で届いたというわけです。
タロットカードは使った後にまた順番通りに並べて保管することでカードが浄化され、次に使う時もリセットされた状態で使うことができます。
私が手持ちの正規品を買った時は当然 順番通りに並んだ状態で届きましたし、それがされていないのは異常で、致命的なのです。
出品者の言い訳
これらの判断から、偽物を買ってしまったのは明らかでした。
すぐさま出品者に連絡し、返品・返金を申し立てました。
すると出品者が仕入先の中国の会社に問い合わせてくれました。
「タロットカード(の絵柄)は著作権が切れているので、権利上は問題ない商品とのことです」
(↑これについては最後にご説明します。)
なにっ?!
それってつまり、
著作権が切れてるからコピー商品を作っても問題ないんですよ
=偽物
って言ってるのと同じじゃん!
仕入先の回答に唖然としながらも、
「つまり、正規品のU.S. Games Systems社製じゃないんですよね?」と突っ込んだところ、
「U.S. Games Systems社製ではなく、中国がオリジナル商品として製造・販売したものでした」
という回答でした・・。
どうやらオリジナル商品の正規品って言いたかったみたいです。なんじゃそりゃ!
というわけで無事に返金が成立しました。
着払いで返品しようとしたら、出品者も中国の仕入先に返品はできないので処分してくださいとのことでした。
ただ偽物だとしても捨てるのって何だか罰が当たりそうな気がして躊躇していたのですが、その後ちゃんとしたお店で正規品を購入したことと、こうして実際に写真を撮って記事にすることで注意喚起に繋がったと思うので、お役御免ですね。
正規品のポケットサイズとの比較写真
というわけで、後日注文し直した正規品との比較写真です。
表面
大きさが全然違いますね^^;
絵柄は恐らくスタンダードサイズがこのTHE MAGICIANのカードなので、
それをコピーしたのだと思います。
裏面
裏面はこうなってました。
フリマアプリでよく見かける偽物っぽい商品はこのデザインが多い気がします。
カード
こちらはあまり変わりませんね。
少し発色の違いは感じますが、ほとんど変わらない印象です。
説明書
一緒に入っている説明書はかなりコピー感溢れるものでした・・。笑
まとめ
この記事を初めて書いたのが2020年なのですが、それから3年経った2023年現在、フリマアプリでは当たり前のように海賊版が売られていますね^^;
一応カードに欠けなどなければ普通に使えるものではありますので、偽物だと割り切って使われるのならそれはそれでよいのかもしれませんが、あの定番のライダーウェイトタロットを買うのであれば、U.S. Games Systems社製のものかどうかをきちんと確認してください。
また、最近ではオラクルカードの偽物もかなり多いです。
フリマアプリでは「海外版」という表記がされており、オラクルカードには必ず必要なガイドブックが付いていない仕様になっているため、絶対に買わないようにしましょう。
また、よく「ミニサイズ」や「ポケットサイズ」という表記を見かけますが、オラクルカードにはミニサイズは存在しません。
ミニサイズのオラクルカードは偽物の可能性がかなり高いですので、こちらも絶対買わないようにしましょう。
中でも廃盤になって希少価値の高いロマンスエンジェルオラクルカードは、安いものはほぼ偽物です。お気をつけくださいね。
ちなみに2022年に「これは絶対偽物だろうな」と思いつつもどうしても欲しいカードだったのでAmazonで購入したところ、カードが1枚足らなくて結局返品しました。(カップの8だったことを今でも覚えている。笑)
これは正規品にも言えることですが、購入後は必ず枚数が揃っているか確認してくださいね。
小話~ウェイト版タロットカードの著作権について~
先程のフリマアプリでのやり取りの中で、出品者が「タロットカードの絵柄は著作権が切れている」という説明をしましたが、これについて少しご説明いたします。
タロットカードと言っても全てのカードではなく、今回私が買った「ウェイト版」タロットカードに限定された内容です。
まず、このウェイト版タロットカードの絵柄には2人の著作者が関わり合いを持っています。
ウェイト版タロットを考案したアーサー・エドワード・ウェイトと、ウェイト版タロットの絵を描いたパメラ・コールマン・スミスです。
アーサー・エドワード・ウェイトは1942年に亡くなっており、著作権は死後70年間は権利者に保護されるので、2012年で死後70年が経過したことになります。
ですのでアーサー・エドワード・ウェイトに対しての著作権はすでに放棄されています。
一方、絵を描いたパメラ・コールマン・スミスは1951年に亡くなっており、こちらは70年後の2021年までは著作権が保護されていたことになります。
つまり2023年現在、ウェイト版タロットカードに限って言えばどちらも著作権が切れているため、この絵柄を使用したタロットは作成しても問題ない、ということになります。
実際にウェイト版の絵柄で表面のデザインが可愛らしいものや、パステル調のカラーのデッキもありますよね。
ただどうしても正規品と比べると紙質が悪かったり、私が買ってしまったもののようにカードサイズが違っていたりなどはあります。
ですのでやはり、ウェイト版タロットカードを買うなら正規品のU.S. Games Systems社製が一番間違いないと思います。
ご購入の際はくれぐれもお気をつけくださいね。
以上、フリマアプリで偽物のタロットカードを買ってしまったお話でした。
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